茅葺き屋根の宿場町「大内宿」の冬景色
大内宿は江戸時代の風情がそのまま残る歴史的な宿場町。冬になると一面の雪景色と茅葺き屋根が織りなす幻想的な風景が訪れる人を魅了します。
町中よりも標高が高い大内宿では、冬の訪れがひと足早くやってきます。例年、12月頃から雪が積もり始め、1月から2月にかけて深い雪に包まれます。
昨年は暖冬で雪の量が少なかったものの、2024〜2025年は平年並みかやや多い予報が出ています。この冬は雪に包まれた大内宿の絶景が期待できそうです。
冬の大内宿の魅力
静寂と雪景色に包まれる宿場町
雪に覆われた茅葺き屋根と、軒先に垂れる氷柱がつくる風景は、時代を遡ったような懐かしさと静けさを感じさせます。雪がしんしんと降り積もり、雪を踏む音や冷たく澄んだ空気が、大内宿の情景をより一層引き立てます。
昔ながらの日常風景が息づく大内宿
大内宿では、今でも店舗兼住宅として生活を営んでいます。
冬の雪下ろしや、軒下にかざられた雪だるまなど、雪国ならではの風情ある日常風景を楽しめるのも魅力です。こうした生活の一端を垣間見ることで、大内宿の「暮らし」と「風景」の両方に触れることができます。訪れるたびに違った表情を見せる、大内宿の冬ならではの光景です。
夜の幻想的な光景
夜になると軒下の暖かな灯りが、雪に反射して幻想的な光景を生み出します。あたりは静寂に包まれ、見上げれば満点の星が冷たく澄んだ空に輝き、まるで物語の一場面に迷い込んだかのような時間が流れています。
冬の撮影旅行のポイント
宿泊してじっくり撮影を楽しむ
大内宿内には文化財に指定された住居に泊まることができ、昼夜を通じて歴史ある町並みをじっくりと撮影できます。
早朝や夕暮れといった最適な時間帯に、雪景色や灯りがともる幻想的な風景など、さまざまな表情の大内宿をカメラに収めることができます。
さらに、大内宿の最寄り駅「湯野上温泉駅」周辺には、冬の渓谷美が楽しめる温泉郷「湯野上温泉」があります。撮影で冷えた体を癒しながら、雪景色を眺める贅沢なひとときを過ごすことができるのも魅力です。撮影と温泉の両方を楽しめるこのエリアで、心も体も満たされる冬の旅を計画してみてはいかがでしょうか。
下郷町のグルメを味わおう
下郷ならではのグルメを楽しむのも特別なひとときです。大内宿の名物「ねぎ蕎麦」や、下郷町の郷土料理「しんごろう」は地元の食文化を感じられる一品です。また、大内宿の玄関口である、茅葺き屋根の駅舎「湯野上温泉駅」では、冷えた体を温めてくれる甘酒が提供されています。駅構内には囲炉裏もあり撮影スポットとしても人気です。旅の合間に、こうした地元の味覚を味わえば下郷の魅力をさらに堪能できます。
冬の旅をより快適にするために
- 服装・持ち物
足元は滑りにくいブーツやスパイク付きの靴を用意。防寒具も万全に。 - アクセス情報
雪道運転が苦手な方には、公共交通機関や観光タクシーの利用がおすすめです。
湯野上温泉駅から大内宿直通で20分の「猿游号バス」が運行しています。
猿游号の時刻表はこちら
大内宿までのアクセス
〒969-5207 福島県南会津郡下郷町大内