撮影スポット

塔のへつり

とうのへつり
塔のへつり
塔のへつり
塔のへつり

百万年の歳月が生み出した奇岩と四季の美

塔のへつりは、自然の力が作り出した独特の地形と四季折々の美しい風景で知られています。百万年もの歳月をかけて、浸食と風化を繰り返し、見事な景観が造られました。1943年に国の天然記念物に指定され、その価値が広く認められています。

「へつり」とは福島県会津地方の方言で「川に迫った険しい断崖」という意味があり、その名の通り、高さ約70メートル、幅約100メートルの断崖が連なり、奇岩怪石が塔のようにそびえ立つ景観は圧巻です。

塔のへつり 空撮
塔のへつり 全景
塔のへつりの奇岩群
塔のへつりの奇岩怪石

この奇岩には、屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、獅子塔岩、鷲塔岩、舞台岩など、それぞれ名前が付けられています。

断崖には吊り橋が架けられており、渡るとミシミシ音がしたり揺れたりするのでスリル満点です。吊り橋からはエメラルドグリーンの水面と美しい眺望を楽しめます。対岸に渡ると、岩肌が削られた遊歩道を散策でき、大自然の造形美を間近で楽しむことができます。

塔のへつり 吊り橋

 

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

塔のへつり虚空蔵菩薩
塔のへつり 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)

塔のへつりの最奥、石段を登った所に虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)が安置されています。洞窟のように窪んだ場所にあり、大同2年(807)に坂上田村麻呂により創建されたと伝えられています。

虚空像菩薩は、知恵や福徳をもたらす菩薩さま。そのご利益は成績向上や記憶力増進、商売繁盛、技芸向上などです。
塔のへつりに訪れた際には、ぜひご挨拶してみてはいかがでしょうか。

塔のへつり_入口

塔のへつりの入り口付近には、地元の民芸品を扱うお土産店や会津地方のグルメを楽しめる飲食店が立ち並び、観光客にとっても楽しみの一つとなっています。

季節の見どころ・撮影情報

春の塔のへつり

塔のへつり 春
塔のへつり 5月上旬 15:00頃

春の塔のへつりは、新緑が芽吹き、山全体が鮮やかな緑に包まれる美しい季節です。ところどころに咲く藤の花が、淡紫色のアクセントを添え、景色に彩りを加えます。

新緑と断崖、水面のコントラストが見事で、訪れる人々を魅了します。塔のへつりは多くの観光客が訪れる人気のスポットですが、早朝の人の少ない時間に訪れると、人がほとんど写り込まない写真を撮ることができます。午前中の日差しが強い日は、塔のへつり全体が日陰になるので、正午以降の撮影がおすすめです。新緑の中に佇む断崖を背景に、鮮やかな自然の風景をカメラに収めるのは春の撮影の醍醐味です。

塔のへつり 藤まつり

5月中旬頃から、へつりの奇岩にヤマフジが垂れ下がり見事な景観を見ることができます。このヤマフジが見ごろになる頃、藤まつりが開催されます。

秋の塔のへつり

塔のへつり 紅葉全景
塔のへつりの紅葉

塔のへつりは、例年10月下旬〜11月上旬に紅葉の見頃を迎えます。白い岩肌にモミジやナラが鮮やかに色づき、断崖を彩ります。人気の紅葉スポットとして、多くの観光客やカメラマンが訪れます。

岩の表面に刻まれた年輪や模様、風化の痕跡などのディテールも魅力の一つです。日中の柔らかい光で紅葉の美しさが一層際立ち、断崖の陰影が立体感を強調します。

落ち葉が川面を流れる様子も風情があり、静寂の中で秋の深まりを感じることができます。川を見下ろせる高台や危険な場所も多いので、撮影場所の落ち葉に注意し、滑りやすい場所では安全を確保しながら撮影を楽しんでください。

冬の塔のへつり

冬季間は対岸へ渡る吊り橋は通止めになりますが、白銀に覆われた幻想的な光景を見ることができます。
運が良ければ立派なツララ群を撮影できるかもしれません。

 

四季を通じて異なる表情を見せる塔のへつりは、訪れるたびに新たな風景を楽しむことができます。春には新緑が芽吹き、山全体が鮮やかな緑に包まれます。夏には深い緑が広がり、秋には紅葉が断崖を彩ります。冬には雪景色が広がり、静寂な美しさを堪能できます。

塔のへつりで、四季折々の自然の美しさを感じながら、自分だけの風景をカメラやスマホに収めてみてください。

お問合せ 下郷町役場総合政策課商工観光係 TEL.0241-69-1144
住所 〒969-5204 福島県南会津郡下郷町弥五島下タ林5316
電話番号 0241-69-1144
関連サイト http://shimogo.jp/