大内宿
江戸時代の面影そのままに
茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並ぶ宿場町
江戸時代の町並みを今に残す宿場町、大内宿。下野街道と呼ばれた会津と日光を結ぶ街道沿いに、30軒以上の茅葺き屋根の民家が並び、江戸へ向かう大名や旅人の宿駅として重要な役割を果たしていました。
昭和56年には重要伝統的建造物群保存地区として国の選定を受け、今でも江戸時代の風情を色濃く残しています。歴史的な町並みと伝統文化を感じられるスポットとして多くの観光客で賑わっています。
さらに、会津地方のお土産屋や食文化も楽しむことができます。下郷町はそばの産地としても知られていますが、特に人気なのが名物の「ねぎそば」です。長ネギを箸代わりにして食べる独特のスタイルが話題を呼んでいます。ネギは薬味としてかじりながらいただきます。また、お餅や地元の食材を使ったカフェなどもあり、観光の合間に一息つくのに最適です。
春の大内宿
大内宿は標高約650mに位置し、山々に囲まれた盆地状の集落です。4月下旬から新緑が広がり、花が咲き、5月には鯉のぼりが飾られて鮮やかな景色が楽しめます。
街道の最奥に位置する小高い丘「見晴台」に登ると、大内宿の全景を一望できます。茅葺き屋根の家々、春の緑や花々が独特の風情を醸し出します。特に早朝や夕方の静けさの中で、その美しさを堪能できます。
夏の大内宿
茅葺き屋根の古民家と夏の花々、そして町を流れる小川のせせらぎが訪れる人々に涼しさを届けます。民家の縁側でひと休みしながら、昔ながらの風情を味わうのも楽しみのひとつです。
絵画のような景色が広がり、どの角度から見ても魅力的な被写体があふれ、カメラを手に取るたびに新しい発見があります。
半夏まつり
毎年、7月2日の半夏生(はんげしょう)の日に「大内宿 半夏まつり」が開催されます。
後白河天皇の第2皇子・高倉以仁王(たかくらもちひとおう)の霊を祀った「高倉神社」の祭礼です。神社で神事を行った後、白装束に黒烏帽子(えぼし)姿の村の男衆たちが、神輿を中心に粛々と行列をつくり、家内安全や五穀豊穣を祈願します。
秋の大内宿
大内宿は、紅葉が美しいスポットとしても知られています。
紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬です。この時期、大内宿が赤や黄色に彩られ、周囲の山々も色とりどりに染まります。日中は多くの観光客やカメラマンが訪れる紅葉シーズンですが、早朝の静かな時間帯に訪れると、その美しい景色をゆっくりと楽しむことができます。
大内宿の自然美を存分に堪能できる絶好の季節です。
冬の大内宿
冬の大内宿は、茅葺き屋根に雪がこんもりと積もり、一面が美しい白銀の世界に包まれます。
午後4時ごろになると、茅葺き屋根の民家に灯りがともり始めます。夕暮れの空がオレンジから紫へと変わりゆく中、周囲が徐々に暗くなり、大内宿の灯りが暗闇に浮かび上がります。その光景は、まるで昔の時代にタイムスリップしたかのような、静かで落ち着いた雰囲気を漂わせます。
周囲には他に灯りがないため、美しい星空を眺めることができます。冬は空気が澄んでおり、星々が一層はっきりと見えるので、星空撮影にも適した季節です。夜空を見上げながら、静かな時間を過ごすことができます。
撮影ポイントとしては、午後4時から5時ごろの灯りがともり始める時間帯が特におすすめです。
大内宿 雪まつり
大内宿雪まつりは毎年2月に2日間にわたって開催され、様々なイベントが開催されます。日本一の団子さしやそばの早食い競争など、地元の伝統食や飲食文化を楽しむことができます。
2日目の夜には、冬の大内宿の夜空を彩る打ち上げ花火が行われます。観光客やカメラマンに一番人気のイベントとなっています。
大内宿の魅力は、歴史を感じさせる茅葺き屋根の民家が立ち並ぶ風景と、四季折々の自然美にあります。
春には多彩な花々が彩る風景を、夏には青々と茂る自然を、秋には紅葉の鮮やかな色合いを、そして冬には雪景色と花火の幻想的な風景、訪れるたびに異なる魅力を楽しむことができます。歴史ある茅葺き屋根の民家と自然が織り成す風景を、ぜひ写真に収めてみてください。
お問合せ | 大内宿観光協会 |
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住所 | 福島県南会津郡下郷町大字大内 |
電話番号 | 0241-68-3611 |
営業時間 | 店舗営業時間:9時〜17時(冬季 9時~16時) |
料金 | 入場無料 |
駐車場 | ●普通車 500円 ●マイクロバス1500円 ●中型・大型バス3000円 |
関連サイト | https://ouchi-juku.com/detail/622/index.html |